林英夫の考え
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2005/7/20

震災10年半…NPOと“ヒト・モノ・カネ”

阪神淡路大震災の年は“ボランティア元年”と言われ、国内外から100万人を超える人々が被災者のサポートにあたり、多くのボランティア団体が誕生しました。

その後、こうしたボランティア団体に法人格を与えようと98年にNPO(民間非営利団体)活動促進法が制定され、全国で約1万5000の団体がさまざまの分野で活動しています。

こんななか神戸では市役所のOBらがNPO「神戸の絆2005」を設立することになり、7月26日に設立記念講演会が開かれます。(7月19日記者発表資料参照

「神戸の絆」は阪神淡路大震災の際、神戸に派遣された自治体職員らが参画してネットワークを立ち上げ各地で発生する災害の支援に経験を役立てようというもので、こういった取り組みをサポートするためにNPOが設立されます。災害時の行政経験やノウハウが生かされることになりますが、ただ行政的支援にとどまらず、他のNPOと連携しながら、災害支援のセンター的役割を広げていくことが望まれます。

21世紀はNPOの時代とも言われていますが、日本の場合“ヒト・モノ・カネ”の面でまだまだ多くの課題を抱えています。NPOで仕事をしてみたいという若者が増えるなど人材は育ちつつありますが、ほとんどのNPOが運営資金の調達などで厳しい状況に置かれています。当然NPOはそれぞれが自立した存在でなければなりませんが、日本の場合は寄付文化が定着しておらず、まだ資金面での行政支援も必要だと考えます。行政的課題を整理してみます。

●人材の育成と教育

小中学校からボランティアやNPOに関心をもち体験できるような教育に力をいれ、高校大学ではNPOについての体系だった学習が出来るような講座を増やしたり、リーダーの育成教育を具体化する。災害時のボランティアコーディネーターの育成も急務。

●「災害救援センター」設立と物的支援

災害時の救援活動を支援するため行政主導で「災害救援センター」を設立し、平常時から登録NPOと連携を強める。災害時にはボランティアのコーディネート機能を果たす。災害時の初期活動に最低限必要な救援道具や、車両、自家発電機、通信機材などを保有し、平時から登録NPOに貸し付ける。

●NPO支援基金・ファンド創設

災害ボランティアやNPO活動に対する資金補助を行うための基金の創設や、寄付者に対する寄付控除が可能になるようなファンドを創設することで多様なNPO活動を資金的に支援する。

これ以外にもNPO育成のための行政的課題は山積していると思います。大震災を経験した神戸市など被災自治体が共同して対応すべき課題でもあると考えます。

神戸元気村(1995年神戸市灘区) 神戸元気村(1995年神戸市灘区) 中越元気村(2004年新潟県小千谷市) 中越元気村(2004年新潟県小千谷市) 神戸元気アップ隊の中越支援(2004年) 神戸元気アップ隊の中越支援(2004年) 国連防災会議でもNPOが議題に 国連防災会議でもNPOが議題に
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