林英夫の考え
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2006/3/10

新年度予算「都市の魅力と活力…」

京都は寺や神社など古都の面影を残した「伝統文化」、大阪はお笑いやたこ焼きなどに代表される「庶民文化」、神戸はミナトを中心にした国際的な「ハイカラ文化」だと思います。

小学生の頃、父親に連れられてメリケン波止場に停泊する貨物船を見るのが楽しみでした。そのあとは元町のグリルでステーキやエビフライなど洋食を食べさせてもらうのが最大の喜びでした。大阪生まれの少年にとって神戸は“あこがれ”の地でもありました。

その神戸はポートピア81以来、次第に都市の魅力と活力を失ってきたように思います。造船や鉄鋼など“重厚長大”からファッション産業や情報通信産業への転換も思うようにすすまず、いまはポーアイ2期の医療産業都市構想です。観光面でもミナトの魅力と活力はどんどん衰え、せっかくの異人館ブームも一時的なものに終わりました。中華街も横浜に比べて、そのエリアの狭さからリピーターをひきつけるまでに至っていません。

所信表明で矢田市長は「神戸空港を活用した観光プロモーションの推進」「魅力あるウオーターフロント空間と賑わいの創出」などを強調しましたが、まだまだ具体的なグランドデザインが目に見えてきません。

神戸空港については空港島の活用や、ポーアイ2期とのリンク、就航先との観光交流などもこれからの課題です。さらにアジアとの空の窓口にどう発展させていくかの戦略も見えてきません。あるファッション雑誌の編集者と話をしていたら「空港島かポーアイ2期に世界的なアウトレットを誘致できないのか」「ルミナリエの時期に神戸のデパートやブランド店、セレクトショップなどは一斉にバーゲンセールをすべきだ」などと数々の提言をしてくれました。

いまどきの観光は単なる“物見遊山”の人は少ないでしょう。海と山というロケーションを最大限に生かす面的な仕掛けをつくり、グルメ、ファッション、エステなどなどトータルな付加価値をつけていかないとリピーターは増えません。夜景や、路面電車(LRT)も観光資源になっていくでしょう。

神戸の魅力と活力を取り戻すのは医療産業都市構想ではないと思います。医療産業都市はもっと健康や美容とリンクしないと人は集まりません。先端医療を受ける人々でにぎわう都市なんて想像できますか。

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