2006/9/7

村岡被告の口利きは「政策提言」なのか…

村岡功被告、村岡龍男被告の一連の汚職事件を教訓に、神戸市は議員らからの要望や働きかけを記録する「コンプライアンス(法令遵守)条例」案(仮称)を9月議会に提出しました。

議員からの要望などを記録するとなると、言った言わないの水掛け論になったり、手書きの記録は非効率的なので、ICレコーダーなどで録音すれば手っ取り早いのですが、今回は見送りになりました。

それよりも、この条例による汚職事件防止効果と、条例制定で一連の汚職に“幕引き”をしようという市役所と議会の大きな流れに危惧を抱きます。

こういう観点から5日の本会議では住民投票☆市民力の井坂議員が矢田市長に対して「村岡被告らの一連の口利きは、コンプライアンス条例でいうと、不当要求なのか、政策提言なのか」と質疑、市長はまともに答弁せず明言を避けました。

市長が「不当要求」といえば、村岡被告らの要求に屈したことになり、「政策提言」といえば村岡被告らの一連の事件はコンプライアンス条例で防止できなくなります。

そこで林は6日の総務財政委員会で、改めて同様の質疑を行ったところ、行財政局長は「政策提言だが、職員のなかには圧力と感じたものもおり、不当要求に当たる可能性もある」と答弁しました。

村岡被告らの働きかけについて矢田市長はこれまでの答弁で「あくまで政策提言」で産廃要綱変更や、リサイクルセンターの一部民営化は公益を考慮してやったと表明していましたが、ここにきて明言を避け、局長は「不当要求の可能性」を示唆しました。ここのところをはっきりさせないと、事件再発は防止できないと思います。

以下、7日の毎日新聞朝刊の記事を引用しておきます。

神戸市議会総務財政委員会は6日、市議から市当局に寄せられた要望を記録、公開することなどを規定したコンプライアンス(法令順守)条例案を審議した。元市議、村岡功被告(68)の汚職事件を受けて立案された条例案は、賛成多数で承認された。

審議では、条例案の実効性を問う質問があった。林英夫委員(住民投票☆市民力)は、贈賄業者に有利な形での市産廃処理施設指導要綱改定などを市当局に働きかけた村岡被告の行為が、条例案の規定にどう該当するかを質問した。

市行財政局は「(村岡被告が要求した)内容は政策提言だ。ただ、職員の中には(村岡被告の要求を)圧力と感じた者もおり、不当要求に当たる可能性がある」と答弁。条例案は市議らから不当要求に類する要求があった場合、第三者審査会で審査することを規定している。市行財政局は、村岡被告の要求が第三者審査会に諮る事案に当たる、との見解を示した。