2006/12/22

100条調査権を“放棄”…自公民が賛成

12月定例市会最終日の22日、一連の議員汚職やコンペ不正疑惑の真相解明などを行ってきた政治倫理確立委員会(100条委)は「所期の目的を終えた」として、自民・民主・公明の賛成多数で委員会の廃止を一方的に決めました。

参考人招致や関係資料の提出など100条権限をいっさい行使しないままの委員会終結です。いったい何が解明されたのでしょうか。林の代表質疑の骨子です。

●委員会運営について
4月28日、第1回の政治倫理確立委員会で、委員長は「議会をあげて、議会全体として真実を求めていきたい」という旨の挨拶を行われました。 しかるに4月の委員会発足から、今日に至るまで、議会全体、本会議での中間報告は一度もありませんでした。

市会会議規則第37条
 「議会は、委員会の審査または調査中の事件について特に必要があるときは、中間報告を求めることができる」という規則に基づいて、わが会派では、理事会などを通じて中間報告を求めてきましたが、いっさい実現していません。

なぜ中間報告をしなかったのか、委員長の見解を伺います。

●100条調査権の発動について
委員会に100条調査権を付与したのは5月30日の臨時本会議です。しかも全会一致で100条調査権を付与しているのです。

これは、単なる委員会では、事件の真相にせまる調査ができないので、罰則規定のある調査権を委員会に付与して、徹底的に調査してほしいという議会全体の意思表示であったはずです。

にもかかわらず、100条調査権はいっさい発動されていません100条調査権に基づいた「現地立ち入り調査」も一度もありませんでした。

「伝家の宝刀」というのは抜くように見せて抜かないのが奥の手とよくいわれますが、100条調査権は、抜かなければまったく意味がありません。

理事会や委員会だけではかって、自民、民主、公明の多数で100条権の不行使をきめた責任は重大であります。100条権行使の是非について なぜ本会議にはからなかったのか、この点についても委員長の考えをうかがいます。

●委員長報告の内容について
委員会として初期の目的はすべて終了したということですが、委員長報告をつぶさに見ても、数々の疑問が残っています。

例えば、村岡功被告の当局に対する一連の発言は不当な要求、圧力だったのか、政策提言だったのか。

内部監察報告のヒアリングに対して環境局の職員は、検察に証言したのと同じように「不当な政策変更をしてしまった」と答えていたのかどうか。

平野章三議員は、はたして村岡被告の指示を受けて議会や審議会で発言をしたのかどうか。

御影コンペで最高価格の116億円をつけた企業グループの内容点は50点満点で28点、最低の価格84億円をつけた企業グループは内容点が44点でトップ、具体にこの内容の優劣は何だったのか、審査会のメンバーからの聴取もなく、まったく疑問を残したままとなっています。

多くの市民が疑問に思っている、これらの疑問に対してなぜもっと踏み込んだ調査を行わなかったのか、疑問に関する見解とあわせて、その理由について伺います。

これらの質問に対して荻阪委員長(民主)は「委員会の運営はその都度理事会を開き、公正に行ってきた」「意見が別れたときは採決したが、少数意見を封じたことはない」「特に議長から要請もなかったので中間報告は行わなかった」などと委員長のリーダーシップを放棄するような発言を繰り返しました。

まさに議会の“自殺行為”です。2006年の神戸市会は、2人の議員が逮捕され、しかも事件の真相解明にあたる100条委が調査権限を一度も行使しないまま終結という“二重の罪”を犯してしまいました。自民はもちろん、自民と対決すべき民主、クリーン政党の公明の責任は重大です。