林英夫の考え
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2007/9/20

神戸市決算…まだ2兆6600億円の借金

平成18年度の神戸市決算を審査する第3回定例市会が  始まりました。会期は10月26日までの長丁場です。

このように1ヵ月を越える会期になったのは、今年からこの時期に一般会計決算と公営企業決算を同時に審査することになったためです。去年までは、この時期に市バスや地下鉄、病院などの公営企業決算を審査し、12月議会で一般会計決算の審査を行ってきました。

あの「夕張ショック」を機に、国は地方財政の実態を正確に把握し、議会がしっかりチェックできるよう「財政健全化法」を制定し、一般会計や特別会計だけでなく、公営企業や、外郭団体などを含めた全会計の収支指標や、実質的な負債の指標で「財政の健全度」を判断するよう求めています。

このような事情もあって、神戸市では前年度の決算審査を早めにまとめて行い、これらの結果を来年度予算にしっかり反映させていこうという姿勢で臨んでおり、議会もそれに呼応した形になりました。決算をトータルに早く審査することはいいことだと思います。以下、各会計の決算状況です。

●一般会計
 歳入 7201億円  歳出 7072億円

数字上は129億円の黒字だが、このうち128億円は翌年度繰越分(道路、学校耐震化など)であるため、実質黒字は約1億円。しかも土地売却などで15億円の財源対策をしている。借金は1兆800億円。

●特別会計
 (国民健保、介護保険、空港整備、公債費など)
 歳入 7714億円  歳出7648億円

介護保険30億、市街地再開発22億円、市営住宅8億円の黒字、他はほぼ収支均衡で全体として66億円の黒字。ただ4400億円の借金がある。

●企業会計
 (市バス、地下鉄、病院、水道、下水道など)
 収入 1974億円  支出1843億円

経営改善で市バスが14年ぶりに2億円の黒字に、しかし地下鉄は海岸線の需要が伸びずに33億円の赤字。このほか病院が10億円の赤字を計上。全体の借金は1兆1400億円にのぼる。

一時は3兆円近くあったトータルの借金は改善してはいますが、まだ2兆6600億円あります。一般会計からの借金返済は1154億円(歳出の16.3%)人件費が1335億円(同18.9%)生活保護などの扶助費1327億円(同18.8%)で、こういった義務的経費は歳出の54%と、半分以上を占めており、財政構造の硬直化につながっています。人件費のさらなる圧縮、いかに借金を減らすかが、引き続き大きな課題といえます。

●「こうべの財政事情」(平成18年度決算)
 希望者には冊子を差し上げますのでご連絡ください。

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