2008/11/7

ノーサイド !! 闘い終えた“USA”に学ぼう…

私はよくアメリカ・リンカーン大統領の演説から引用して「市民の市民による市民のための市政」というフレーズを使いますが、アメリカ・オバマ次期大統領は勝利演説のなかで「人民の人民による人民のための政治」は200年以上経っても滅びておらず、これは「あなたたちの勝利だ」と語りました。まさにアメリカの威信をかけた国民の勝利でした。

またオバマ次期大統領は、最後まで激戦を展開した共和党・マケイン上院議員に対して「愛する国のために、長い間懸命に闘ってきた」「この国の希望を新たにするため、ともに働くことを楽しみにしている」とエールを送りました。

一方、マケイン上院議員は敗北演説のなかで「我々の国にとって困難な時であり、彼が多くの挑戦をくぐり抜けて我々を引っ張っていくのを助けるために、私は持てる力の限りのことをすると誓う」「私を支持してくれたすべての米国人に呼びかける。我々が和解し、必要な妥協点を見いだし、我々の子孫によりよい国を引き継げるよう、次期大統領のために真剣に努力してほしい」と語りかけました。

まさに、ラグビーの試合が終わると敵も味方もない「ノーサイド」の精神です。

共同通信によると、オバマ次期大統領は党派を超えた結束の証しとして、共和党・ブッシュ政権のパウエル元国務長官を国防長官などに起用することを検討しているということです。パウエル氏は共和党の穏健派ですが、「黒人が大統領になれば暗殺される」という妻の反対で、大統領選立候補を断念したことがある人です。しかし今回は同じ黒人のオバマ氏を支持してきました。

またライス国務長官は、国務省で記者団の前にわざわざ現れ「同じアフリカ系アメリカ人として、特に誇りに思う」と述べ、オバマ氏の勝利を称えたということです。

党利党略に明け暮れる、どこかの国の政治家とえらい違いです。政治家を育てるのは国民です。私たち国民の政治意識が問われています。