10月11日告示、25日投開票の神戸市長選挙はすでに現職の矢田立郎市長(69)が3選出馬を表明し、国内最大のウェブ制作会社・IMJ前社長で映画プロデューサーの樫野孝人さん(46)が7日にも立候補を正式に発表する予定です。
総選挙で政権交代を実現した民主党は、地方でも自民・公明と戦う姿勢で、特に都道府県知事選挙や政令指定都市市長選挙での“相乗り”を原則禁止しています。こんななかで5日、神戸新聞は「神戸市長選 民主本部の動向が鍵」という次のような記事を掲載しました。(抜粋)
-過去2回の選挙で民主、自民、公明など複数政党の推薦を受けた矢田市長。だが、状況は変わった。民主党本部は3年前、知事選、政令市長選での自公との相乗りを原則禁止。7月の県知事選では現職の推薦を見送った。また、衆院選と同日にあった横浜市長選では地元の民主市議団の意向を押し切り、独自候補を擁立し、当選させた。
矢田市長の後援会は「民主政権が誕生した直後で勢いを増す中、どんな動きに出てくるか」と神経をとがらせる。
また、対立候補の樫野氏は矢田市政に批判的な市民団体などに支援を受ける方向。国内最大のウェブ制作会社の人脈を生かし、支持基盤の拡大に取り組む。7月には衆院選候補者の応援に来た民主党の岡田克也幹事長と面会。さらに8月には鳩山代表ら幹部と接触し、民主党本部に急接近を図る。樫野氏は「力を貸してもらえると信じている」と自信をのぞかせる。
名古屋では地元議員団の反対を押し切って、国会議員の河村たかし市長が誕生、大阪でも民主は独自候補の擁立、現職を破って毎日放送元アナ・平松邦夫市長が当選しています。
しかも民主党は“脱官僚”政治を目指しており、地方にあてはめると“脱役人・脱役所”ということになると思います。そういう観点で言うと、神戸は過去60年にわたって助役出身の市長が市政を担っており、役所主導そのものです。
林が議員になってからでも、当局提案は自民・民主・公明の賛成で100%可決されています。事前に当局の周到な根回しで議会審査も“予定調和”、自民と民主が意見が対立して丁々発止になったシーンなんて見たことがありません。当局提案に意見を付けて可決するときも、自民と民主は同じ意見なのです。自民団長親子汚職事件のときも、野党側の参考人招致などをことごとく却下して、自民・民主・公明の賛成で真相解明のための100条委員会を終結させました。
もちろん国政と地方政治は「統治」と「自治」という基本的違いがありますが、中央で両党が厳しい戦いをしているときに、地方で双方が手を携えている姿は市民にどう写るでしょうか。民主党の「地域主権」がさっそく問われています。住民投票制度ひとつとっても、民主は法制化を視野に入れており、自民、公明は消極的なのですから。