歴史的な「政権交代」を実現した総選挙のあと、近畿で初の政令市長選となった大阪・堺市の市長選挙は、大阪・橋下知事ら「首長連合」の応援を受けた新人・竹山修身さん(59)が、自民・公明推薦で地元の民主や社民の市議らが支持した現職を破って初当選しました。
初当選の竹山さんは、橋下知事のもとで府政改革をすすめてきた府の政策企画部長で、まったくの無名の新人でしたが、現職・木原敬介市長(69)の政党“相乗り”を徹底的に批判、大阪府の橋下知事や横浜市の中田前市長ら「首長連合」の応援で、一気に堺市民の支持を拡大しました。また名古屋からは民主党前代議士の河村市長も応援に駆けつけ、NHKの出口調査では民主支持層の約6割が竹山さんに投票したということです。
一方、3選をめざした木原市長は堺市助役から2001年に市長に初当選、2期目には“悲願”の政令市昇格を果たし、初の公募女性区長を誕生させるなど市民目線の行政改革をすすめましたが、最近はLRT(新型低床路面電車)やオペラ劇場などの“ハコモノ”行政を次々に打ち出したため、財政的な問題などで市民から批判の声があがっていました。
投票率は前回より11%以上上がって、43.93%。新人・竹山さんは13万6000票あまり獲得したのに対して、木原市長は8万9000票あまりで前回とほぼ同じ得票でしたが、投票率が上がった分、新人に対する期待票が集まったといえそうです。
それにしても、地方はいまだになぜ政党“相乗り”なのでしょうか。
阪神淡路大震災のときに、ボランティアとして駆けつけ「神戸元気村」を立ち上げ、林とも親しい山形県鶴岡市の草島進一市議も10月11日投開票の鶴岡市長選に挑戦しますが、相手候補は自民・公明推薦で民主の県連が“相乗り”。草島市議は徹底的に“相乗り”批判を展開しています。
神戸も現職の矢田市長を民主・市議団が支持、自民・公明もこれまでの“相乗り”の姿勢で臨んでいます。新人の樫野さんとともに民主本部に推薦を申請していますが、まだ結論は出ていません。樫野さんは「首長連合」に応援を求めるなど矢田市長の“相乗り”姿勢を厳しく批判しています。