2008.3.5平成20年予算特別委員会(市民参画推進)

地域力アップ、青少年の居場所づくり、住民投票条例について

◯主査(芦田賀津美) 次に,林委員,発言席へどうぞ。

◯分科員(林 英夫) 住民投票☆市民力の林でございます。よろしくお願いいたします。
 きょうは,ずっとお伺いいたしまして,私たち市民に大変身近な区役所のサービスの問題などが出ました。サービスディレクターの問題,以前私もお伺いしたときに,これはいいやり方だなというふうに評価しておりましたが,先週区役所に参りまして,全く考えが変わりました。先ほど川内委員は,20%賛成,80%反対とおっしゃっていましたが,私もほとんど必要ないんじゃないかと。
 実は,急に印鑑証明が必要になりまして,慌ててカードを探したんですけども,うっかりと紛失してしまいました。これをまた区役所に行って再発行してもらって,それからまた印鑑証明を出してもらうというのは大変なことだなと思って,もう必死で区役所のフロアに行きますと,ちゃんとフロアディレクターの方が用紙の方を案内してくださって,すぐに書いて,申請書を出して,それから何分かかったと思います。(「8分。」の声あり)
 いやいや,私はもう20分以上かかったら,きょうここで問題にしようかと思ったんです。いじわるにはかったんです,5分30秒で林と呼んでいただけました。時間帯も10時ぐらいで,大変混雑している東灘の区役所の中で,非常に手際よく印鑑証明を発行していただいて,もう本当にサービスがぐんと上がっているなと。これだけは,この場で改めて取り組みは進んでいるなということは評価しておきたいと思います。
 一方で,ちょっとした行き違いがあったりとか,あるいはその笑顔の問題も出ましたけど,そういうところは,やはりふだんの日常業務の中で,心のサービスということで取り組んでくださったら,もう十分ではなかろうかというふうな私は認識をしております。
 さて,震災の後,私,特に仕事柄,NPOであったりとか,ボランティア団体等のつき合いが多くて,人材の問題とか,あるいは資金の問題とか,どう組織化していくかとか,悩みを聞いてきたわけです。NPOといいましても,頭文字で見ますと,何とパワフルなお仕事というふうな感じで,大変な仕事だと思うんですが,これは年明け早々に私の知り合いのNPOの方からメールをちょうだいしまして,最近私たちの地区にもふれまちが誕生しました。それはそれでいいことだと思っているんですが,ふれまちの役員は地元の自治会にかかわる人で,自治会とふれまちで地域が分断されていくような気がしています。私たちはまち協とこれまで連携をして地域活動を続けていますが,このようにもともとの自治会に加えて,地域団体はまち協,ふれまち,防コミ,青少協,防犯協会なども含めて,行政の縦割りの都合で幾つもつくられ,NPOはよそ者扱いをされているというふうな気がするときもあります。どうか,このような事情をご賢察の上,一度地域の共生のあり方についてゆっくりお話をさせていただきたいと存じますというふうなメールをもらいました。
 前から私もこの辺は気になってて,いろいろと新しい地域力ということでご質問をしてきたんですけども,既存の地域団体と,そのNPOの連携について円卓会議を開いて,新年度は公募型で,またさらに広い形で円卓会議をなさるということなんですけども,これまでの円卓会議の中で,どういった問題点が出ているのかということを1点ご説明いただきたいと思います。
 それから,この地域力のアップという点では,やはり区役所が中心だと思います。区の個性を伸ばす事業とか,あるいは区民連携事業ということで,区民の今後のニーズをどういうふうに吸い上げていくのか,あるいは区民がどう参画したりとか,あるいはどう協働していくのかというふうなところでの新たな何か仕組みづくりということをお考えかどうかということのご見解もお伺いしたいと思います。
 それから,これもきょう出ておりましたけども,21世紀を支える青少年の問題としての居場所づくり。このたび東灘にも,阪神御影のところに新しいセンターができます。そういった中で,やはり拠点となっていくに当たって,今回はYMCAが運営に当たってくださるということをお伺いしております。国際性の問題もあるんでしょうけれども,どんなふうな具体的な運営になっていくのかということを教えていただきたいと思います。
 それから,最後にもう1点だけ,これちょっと私本会議でお伺いして,答弁漏れがあったんですけども,私たち住民投票☆市民力という会派を名乗っておりますので,新しいポスト2010に当たって,市民参画の1つの形として住民投票制度常設型について,局長はどういうふうにお考えなのかということを,簡単で結構でございますんで,コメントをお願いしたいと思います。
 以上でございます。

◯永井市民参画推進局長 私の方から青少年の居場所と,それから住民投票についてご回答いたしたいと思いますが,東部,各区1カ所ずつつくりたいと思っておる中で,東灘が東の拠点ということで,今度できるわけです。阪神御影の駅前の御影クラッセの4階に730平米,全市で最大の居場所ができ上がるわけでございまして,これにYMCAが運営をしていただけるということになったわけでございます。
 この居場所の選定につきましては3つほど条件をつけまして,1つは,利用者が青少年自身の運営への参画や発表の場の提供をしてほしいと。それから2点目に,地域団体や学校との連携をしてほしい。それから3点目に,神戸の国際性あるいは地域の特性を生かした事業の実施をしてほしいというふうな運営の指針を設けて公募をさせていただいて,その結果外部の有識者を含めた選定委員会で,YMCAが最適の団体として選ばれたということでございました。
 こういう条件に対しまして,YMCAの方として,やはり青少年が主役,あるいは青少年も含めた多くの人が参画する,あるいはきずなやつながりを大切にする,居場所から出会いの場を提供していくという,こういう理念で,具体的に青少年向けの事業としましては,御影の有する文化,だんじりとか,あるいは酒蔵とか,そういった歴史を学ぶ体験事業,これは御影探検隊というらしいですけども,そういうラリーをしたり,あるいは国際性ということでは御影サミットというような形で,各国の食だとか,あるいは衣装だとか,こういったものを体験して,異文化を体験するというふうな,そういった事業をやりたいというふうなこととか,あるいは学校のニーズ,学校訪問をしまして,学校からのニーズを酌み取りまして,学校と連携した事業を展開したい。あるいは,逆に学校での部活動ではないような分野,例えばバンドとかゴスペルとか三線とか,そういった体験の場の提供もしていきたいというふうなこととか,あるいは就労の支援になるような,社会参画につながるプログラムの提供をしていきたいというふうなことを言っていただいております。
 そのほか,地域のコミュニケーション事業としては,幼児なり保護者を対象にした子育てサークル支援事業をやるとか,あるいは健康文化教室,教養文化教室をやるとかといったような,幅広い事業をやっていただけるということでございますし,何よりも計画を実現する運営体制も地域とか学校の関係者,学識経験者,こういった方を運営委員会を設けまして参画いただく。あるいは,地域のボランティアとか大学生,中・高生のボランティアを公募をしまして,そういう運営に参加をいただくというふうな,かなり多彩な活動をしっかりした運営体制で,地域の支えを得ながらやっていただけるということでございますので,我々の方も非常に人的あるいは財政的な基盤を持ったこういうYMCAがきっちりとした形で居場所を運営していただけるということで,非常に期待をしております。
 館長もニート,フリーターの教育を経験した専門官を常設で常駐させていただけるというふうに聞いておりますし,YMCAのOBも東灘には非常に多くおられるようでございまして,今井先生等もおられますし,そういうOBも運営に参加をしていただけるというふうなことも聞いておりますので,地域と一体になって,ほかにはないような,御影らしい,東の拠点らしい特性のある居場所ができるんではないかなというふうな期待をしておりますので,我々の方もできるだけの支援をしてまいりたいというふうに思っております。
 それから,住民投票については,これは私も空港の住民投票のときに広聴課長をしておりまして,非常に思いがあるわけでございますけれども,神戸の場合は自治基本条例というのはつくっておらないわけですけれども,現場が必要,地域が必要になる,市民が必要になるようなパーツというのは,参画3条例も含めて,それぞれあるわけでして,ないのはやっぱり住民投票条例だけでございますけれども,これについては,神戸の場合は非常に経緯もございまして,やはり慎重にならざるを得ないというふうな気はしております。やはり対象になる事項とか,議会との関係とか,あるいは拘束力の問題とか,そういった点で,やはり今まだ国の地方制度調査会においても議論中でございますし,やはりある程度の固まった段階まで待つべきではないかなというのが,私自身思っております。
 といいますのは,これも他都市の例を引くわけじゃございませんけれども,広島なり,あるいは川崎も今検討中でございますけれども,住民投票条例をつくるけども,その中身というのは,いわゆる自治法で定まった要件以上のハードルを設けておるわけでございまして,50分の1の署名で実際はできるわけでございますけれども,10分の1以上集めないとだめだとか。やはり最終的には議会との絡みで,どうしてもやっぱりハードルは高くなるという点もございますので,やはり市長が提案する住民投票ということになりますと,やっぱりその辺の議会との調整というのがどうしてもネックになるといいますか,課題になってこようかと思いますし,当然これ間接民主制の中での市政でございますので,その辺の問題点がある程度整理された段階でないと,ゴーということにはならないんではないかなというふうな思いは持っております。
 以上でございます。

◯中島市民参画推進局参画推進部長 私の方からNPOの関連についてご答弁申し上げます。
 委員ご指摘のように,NPOと既存の地域団体,自治会であるとか,ふれまち協であるとか,こういったところの連携というのは,これからの地域力を高める上では非常に重要なことだというふうに考えております。そういった観点で,今年度から円卓会議を始めたところでございます。
 円卓会議には,NPO,地域団体それから社会福祉協議会,こういったところの方にメンバーとして参加をしていただいておりまして,これまで9回の会議を持ちました。その中で幾つか課題が明らかになっておりまして,1つはNPOはテーマ型で,自分たちの目的や思い,ノウハウを持っているが,地域に根差していないと,こういった弱点がある。既存の地域団体は,地域に根差して考えることができるが,逆に専門的なノウハウについては少し弱い。これ,裏腹の関係になっておると,こういうことかと思います。
 それからもう1つ,これ貴重なこと,大事なことなんですけれども,お互いの協働を阻害する要件として,お互いがよく知らない,対話の機会が少なくて,お互いの認識不足があるのではないか。大きく言いますと,この2点の課題が明らかになりました。
 また,この会議の中で,市内でどんな団体がどんな協働をしているのか調査をしてほしいというお話がございまして,昨年の12月でございますけれども,ふれまち協,青少協,民児協,いわゆるテーマ型の目的を持った地域団体,神戸市内には514団体ございますが,その中から無作為抽出をいたしました 294団体を対象にアンケートを実施をいたしました。110団体,回収率で言いますと,37%の回収率での回答がございました。このアンケートの内容につきましては,現在集計中でございます。
 1つの例を挙げてみますと,NPO,ボランティア団体を含め,行政や他の地域団体,自治会,学校等の公的施設等とどのような関係を持っているかという設問に対しましては,地域団体の約60%がNPO,ボランティアと何らかの関係があり,その関係のある分野の上位は,福祉,子供の健全育成,まちづくり,防災,こういったことで占められておるという内容がわかりました。
 実は,この内容につきましては,円卓会議でも相当意外だと,今申し上げましたように6割が何らかの関係があるというのは,ちょっと予想以上に多いなと。これは1つはテーマ型の団体だということがあるのかもしれませんが,そういった結果になってございます。ただ,その内容につきましては,よりかかわり方の程度というのが不明でございますんで,この点についてはもう少し突っ込んだヒアリング調査を,また団体を選んで調査をしていきたいというふうに考えてございます。
 それで,このヒアリングによって得られましたデータについて,協働の事例集をつくって,これから地域団体とNPOの協働でやってみようというようなところについて,活用できるようなノウハウ集をつくりたいというふうに考えてございます。
 それから,円卓会議を公募型でということでございますが,現在のこの円卓会議のメンバー12人だけではなくって,広く一般公募した市内の──これ今度は自治会も入れて,あるいはNPOなどの市民を対象に,公募型の円卓会議を開催をしたいというように考えております。そこで両者の出会いの場をつくりたいということでございまして,NPOと団体,地域団体との協働のきっかけづくりになればなということを考えてございます。
 それから,区役所の関係でございますけれども,区役所というのは,今現在もまず財政的な支援として,各区で市民活動を支援する地域提案型活動助成という助成制度をまず設けております。それから,場の提供といたしまして,私どもの市役所の24階に協働と参画のプラットホームというのを設けておるわけですが,各区でもプラットホームを設置をしようということで,これは既に灘区,中央区,垂水区,この3区でも設置をしていただいておりますし,また来年度は長田区でも設置をしようという動きがございます。そういった場の提供についても,各区で今取り組みが進んでございます。
 それから,先ほど来申し上げておりますような地域担当制とか,そういったまちづくりの強化についても,区役所では取り組んでおるところでございます。
 それから,円卓会議に,実は今区役所のメンバーは入っておりません。ただ,この点については,やはり私の方の局だけではなくて,各区役所も地域団体とNPOの間に立って,そういった調整をするということが大事だというように思っておりますんで,メンバーに入っていただいて,より連携が進めるような形で取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

◯分科員(林 英夫) もう時間がないと思います。円卓会議の問題にしましても,ユースプラザの問題にしましても,今きっかけとか,あるいはその場づくりというふうなお話が出ました。そういう中で,やっぱりなるだけ広いテーマを持って神戸の夢を語れるような,そういうふうなテーマ設定もしながら,余り細かいことを詰めてもなかなか意見が合わないということ多うございますので,共通するところはやっぱり神戸をよくする,本当に行ってみたい,暮らしやすい神戸にしていくという意味合いでの夢を語り合えるような場が欲しいなというふうに思っておりますので,また何かの機会がありましたら,そういったお話もさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。